菅谷李径先生インタビュー


4.人生の転機は?

人生の転機?
何べんもあったよ。どれにしようかと思うぐらいのもんだ。
八卦見みたいなものは、聞き流しておったんだけど、八卦見よりも、ここらで人の言葉に従ってみようと、ね。
恥かくような字を書いて、自分でまだわからんようでは困ると、さっさと私のために、王堂先生のような人を紹介してくれるような人があったということ。
自分に関係ないようなことを、家から走ってきて、一緒についていってくれて。その人は、二三年して亡くなったのよ。その人は遠い人になったけど私は王堂先生とはこうやって、死ぬまで王堂先生のご厄介になっているわけ。
死ぬまではね。手も動かなくなったらしようがないけど、認知症にも深くならないで、字がかけたら、来る人があったら、たった一人でもいいって私言うの。私は先生を続けたいの。王堂先生のおっしゃるとおりになったのね。


5.人生の後輩へのアドバイスをお願いします へ続く。