読み方 |
国を去って三巴 ( は ) 遠し。楼に登る万里の春。心を傷ましむ江上の客。是 ( これ ) 故郷の人ならず。
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盧 ( ろせん ) 作、南楼の望
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通釈 | 私は国を去って、遠くこの三巴の地にやって来ている。今この南楼に登って眺めると、万里の果てまで春景色である。しかしこの巴江のほとりを通る人はすべてこの土地の者ばかりで、私と同郷の人はいない。そのことが、旅にある私を悲しませるのである。
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語釈 | 盧 ( ? 〜 708 中国初唐の詩人 ) 南楼 ( 今の四川省の巴江のほとりにあるたかどの ) 望 ( ながめ。見はらし ) 三巴 ( 今の四川省重慶の近くの地名 ) 江上 ( 巴江のほとり )
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【講評】 書品の高い申し分の無い作品です。