読み方 | 天寒くh ( き ) 樹を吹き、幻出す氷雪の姿、虚庭に寒影をおとす。夜半月明の時。 ―
ツ ( うん ) 寿平作、梅月図
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通釈 | 空は寒寒として、風は玉のように美しい樹を吹いている。それは、こおった雪のかたちと見間違える花を咲かせた梅の樹である。そして人けのないひっそりとした庭に、寒そうな陰をおとしている。時は夜中で月が明るくあたりを照らしている。
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語釈 | ツ寿平 (1633〜1690 中国清代の文人。絵もよくした。 ) h樹 ( 玉のように美しい樹 ) 幻出 ( まぼろしのように現われる ) 氷雪 ( こおった雪 ) 虚庭 ( 人けのない静かな庭 )
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【講評】 線質の大変優れた素晴らしい作品です。