読み方 |
「
長江已 ( すで ) に滞れるを悲しみ、万里将 ( まさ ) に帰らんとするを念 ( おも ) う。況 ( いわん ) や復 ( また ) 高風の晩、山山黄葉の飛ぶをや。
―
王勃 ( ぼつ ) 作、山中
― 」 |
通釈 | 揚子江のほとりに長くとどまっていたのは悲しいことである。遠い故郷に帰ろうと思いつづけている。ましてや秋風が吹く夕ぐれ、どの山山も黄ばんだ葉が飛び散るのを見ては、なおさらである。 |
語釈 | 王勃 ( 六四九―六七六中国初唐の詩人・役人 ) 長江 ( 揚子江の別名 ) 高風 ( 秋風 )
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【講評】 筆路の整然とした見事な首席作品です。