読み方 返照閭巷 ( りょこう ) に入る。憂え来りて誰 ( たれ ) と共にか語らん。古道人の行くこと少 ( まれ ) に、秋風禾黍 ( かしょ ) を動かす。                         ― 耿 ( こうい ) 作、秋日 ―
通釈
夕日の光が、あかあかと村里を照らしている。もの悲しい気持ちが起こってきても、誰に話すあいてもない。この古い道には、行き来する人も少ない。ただ秋風が、いねやきびの穂を吹き動かしているだけである。
語釈
(773 頃在世。中国中唐の詩人・役人 ) 返照 ( 夕日 ) 閭巷 ( 村里 ) 古道 ( 古くからある街道 ) 禾黍 ( いねときび )

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