読み方
「 一寺山凹に蔵 ( かく ) れ、松竹淡として許 ( かく ) の如 ( ごと ) し。古仏坐 ( ざ ) して言無く、流泉代わって語を作 ( な ) す。               ― 袁 ( えん ) 枚 ( ばい ) 作、普陀 ( だ ) 寺 ― 」
通釈 寺は山のくぼ地にかくれるように建てられており、周囲の松や竹もさっぱりしていてすがすがしい。古い仏像は坐ったまま物を言わず、流れる泉が代わって語りかける。
語釈
袁枚 (1716-1797 。中国清代の詩人・役人 ) 普陀寺 ( 中国浙江省にある有名な寺 ) 山凹 ( 山のくぼみ ) 淡 ( さっぱりとしてすがすがしいようす ) 流泉 ( 流れる泉の水、またその音 )

【講評】 線質の大変優れた首席作品です。