読み方
(せん)と枢(すう)とは運(めぐ)りを停(とど)むる無く、四序相(あい)錯(たが)いに行(めぐ)る。言を寄す赫(かく)曦(ぎ)の景(ひかり)よ。今日一陰生ずと。               ― 孟 ( もう ) 郊作、遊子 ― 」
通釈 と枢との星は運行をやめることなく、四季は代わるがわるめぐり行く。ちょっと申し上げるが、光り輝く太陽よ、今日からは、陰の気が生じるのですよ。
語釈
権徳輿 ( ?―?中国中唐の詩人・役人 ) 夏至 ( 二十四節気の一つ。一年のうちで昼が最も長い日 )  運 ( 星が運行する )  四序 ( 四季 )  錯行 ( 四季がつぎつぎにめぐり行く )  寄言 ( 申し上げる。ある思いや情感を詩中に表すときに用いる ) 赫曦 ( 光り輝くさま ) 景 ( 太陽 )

【講評】 字形・線質ともに秀抜した首席作品です。