読み方 | 「 少室西峰に尽き、鳴皐 ( こう ) 南面に隠る。柴 ( さい ) 門縦 ( ほし ) いままに復 ( また ) 閉 ( と ) ざし、 終日窓中より見る。 ― 皇 ( こう ) 甫 ( ほ ) 冉 ( ぜん ) 作、遠山 ― 」 |
通釈 | 少室山は嵩 ( すう ) 山の西の峰として終り、鳴皐山は嵩山の南の面に隠れている。気のむくまま、いつものように柴 ( しば ) で造った門をとざして、一日じゅう窓から遠くの山々を眺め暮らしている。 |
語釈 | 皇甫冉 (721-767 中国中唐の詩人 ) 少室 ( 山の名。嵩山の西峰。嵩山は河南省登封県の北にあり、中国五岳の一つで、中岳とも称される ) 鳴皐 ( 河南省嵩県の東北にある山。昔、白鶴がいて鳴いたので名づけられたという ) 柴門 ( 柴で造った門。柴は雑木の小さいもの )
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【講評】 結構整斉、筆力勁健な秀抜した作品です。