読み方 | 千山鳥飛ぶこと絶え、万径人蹤 ( しょう ) 滅す。孤舟蓑 ( さ ) 笠 ( りゅう ) の翁、独り寒江の雪に釣る。 ―
柳宗元作 江雪
― 」 |
通釈 |
すべての山には鳥の飛ぶ姿も絶えて、すべての道には人の足あとも消えた。一そうの小船にみのとかさをつけた老人が、ひとりぼっちで雪の降りしきる寒々とした川で釣りをしている。 |
語釈 | 柳宗元 (773 ― 819 。中国中唐の詩人・役人 ) 江雪 ( 川に降る雪 ) 万径 ( すべての道 ) 人蹤 ( 人の足あと ) 孤舟 ( 一そうの小船 ) 蓑笠 ( みのとかさ ) 翁 ( おきな 男の老人 ) |
【講評】 線質に見所のある非の打ち所の無い作品です。