読み方 | 「
白日山に依 ( よ ) りて尽き、黄海海に入りて流る。千里の目を極めんと欲して、更に上る一層の楼。 ―王之 ( し ) 渙 ( かん ) 作 鸛 ( かん ) 鵲 ( じゃく ) 楼に登る―
」 |
通釈 | 「 輝く太陽が西の山々に沈みゆき、眼下の黄河は海に向かって速く流れてゆく。 この雄大な眺めを千里のかなたまで見きわめようとして、さらに一階上へ楼を登る。 」 |
語釈 | 「 王之渙 (695 ― ? 。中国盛唐の詩人 ) 鸛鵲楼 ( 中国山西省永済県の西南にあった三層の高楼。こうのとりが巣をかけたので名づけられたという ) 白日 ( 輝く太陽 ) 千里目 ( 千里のかなたを見わたす眺望 ) 一層楼 ( 楼の一階上 ) 」 |
【講評】 結構・線質ともに抜群の首席作品です。