読み方 |
「瀑 ( ばく ) 布半天の上、飛響人 ( じん ) 間 ( かん ) に落つ。言う莫 ( なか ) れ此 ( こ ) の潭 ( たん ) 小なりと、揺動す匡 ( きょう ) 廬 ( ろ ) 山。」 ―李夢 ( ぼう ) 陽作、開元寺― |
通釈 | 滝は中空から、鳴りひびき下界へ落ちる。この淵 ( ふち ) は小さいけれど、滝となって廬山を揺るがす。 |
語釈 | 李夢陽 (1472 ― 1529 。中国明代の詩人・役人 ) 開元寺 ( 廬山にある古寺。廬山は中国江西省九江県 にある名山 ) 瀑布 ( 滝 ) 半天 ( 中空 ) 人間 ( 人の世。下界 )莫言 ( 〜というな。〜ではあるが ) 潭 ( ふち。 水を深くたたえている所 ) 匡廬山 ( 廬山のこと ) |
【講評】 気韻の生動した秀抜した作品です。