読み方

一夜山中の雨、林端風怒号す。知らず渓水の長ぜるを。
祗 ( ただ ) 覚ゆ釣り舟の高きを。         ―y ( せつ ) 孫作、山雨―

通釈

一夜、山中に雨が降り、風が怒り叫ぶかのように林に吹き荒れた。谷川の水かさが増えたことには気が付かず、ただ釣り舟が高くなったな、と感じた抱け出会った。

語釈

y孫 ( ?―?。中国明代の詩人 ) 怒号 ( 怒り叫ぶこと ) 長 ( ふえること )
祗 ( ただ〜だけ )

【講評】 鍛えられた線質に魅力がある。首席は不動。