読 み方 |
「
秋浦に白猿多し。超騰(ちょうとう)飛雪の若(ごと)し。条(えだ)の上の児を牽引(けんいん)し、飲んで水中の月を 弄(ろう)す。
― 李白作 秋浦の歌 ― 」
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通 釈 | 秋浦には白い猿がたくさんいる。とんだりはねたりしている様子は、飛ぶ雪のようにみえる。木の枝の上から子猿をひっぱってきて、谷川で水を飲みながら、水中の月影にじゃれ ている。 |
語 釈 |
李白(七〇一―七六二。盛唐の大詩人。) 秋浦(いまの安徽省にある地名。揚子江の沿岸にあって景色が美しい。)
超騰(とびはねる。) 牽引(引っぱる。)
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【講評】 形、
流れ共に美しく優秀よって一席です。