読 み方
「 山中春已(すで)に晩(おそ)く、処々花を看ること稀(まれ)なり。明日来らば応(まさ)に尽くすべし。
                                         ― 張籍作 花を惜しむ ― 」
通 釈 山の中にやって来たが、春もすでに終わりのころで、あちこちで花をみることがすくなくなった。明日やった着たなら花はもはやなくなっているだろう。そこで花を惜しんで林間 に宿をとって家に帰らなかった。
語 釈
張籍(七六八?―八三〇?。中国中唐の文人。韓愈の高弟) 処々(あちらこちら。) 尽(なくなる。)

【講評】 整 然と書けています。流れも美しく一席です。