読 み方
「 白鷺秋水に下り、孤飛して霜を墜 ( おと ) すが如し。心閑にして且 ( しば ) らく未だ去らず。独り立つ沙州の傍 ( かたわら )。              ― 李白作 白鷺鷥 (し) ― 」
通 釈 さぎが秋の水にむかって下りてくる。ただ一羽飛ぶさまは、霜がふってくるようだ。心のんびりと、しばらく立ち去らず、ぽつんと砂の中洲のそばに立っている。
語 釈
如墜霜 ( 羽毛の白い形容 ) 沙州 ( 砂のなかす)  白鷺 ( しらさぎ )

【講評】 連綿、筆意、筆勢、実に優秀。よって首席。