読 み方
「 征戍(せいじゅ)して桑乾に在り。年々薊水(けいすい)寒し。慇懃(いんぎん)にす駅西の路。此を去って長安に向う。                     ― 李益作、幽州の詩 ― 」
通 釈 私は桑乾河のほとりに出むいて辺地の守備についている。そして毎年河の寒い流れを見て故郷のことを思っている。この駅西の路を去れば故郷の長安に行けるのだと思うと、何と なく心がひかれて、なつかしさにたえない。
語 釈
征戍(行きまもる)  桑乾(河の名。幽州にある) 薊水(桑乾河のこと) 慇懃(心を引かれること) 長安(唐の都。李益の故郷) 李益(中国唐代の詩人・役人)

【講評】 臨書の正確さ流れの美しさ抜群。首席です。