読 み方 |
趙氏(ちょうし)連城の璧(たま)、由来天下に伝う。君が旧府に還るを送れば、明月前川に満つ。
― 楊炯(ようけい)作、夜趙縦を送る詩 ― |
通 釈 |
趙の恵文王がもっていた連城のたまのことは、これまで天下に伝唱せられている。ところで君の才はそのすばらしいたまにたとえることが出来るほど卓絶している。その君がもと
の役所に帰るというので、見送ると、月の光が君の行手の川に満ちて白くさえわたっている。
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語 釈 |
連城璧(史記に、趙の恵文王が楚の和氏の璧を得たことを聞いて、秦の昭王は十五城とその璧を交換したいと申し入れたとある。連城の璧といわれる由縁である)
還旧府(趙縦がもとの役所に帰ることであるが、秦の昭王が璧をだまし取ろうとした時、藺相如が秦王と争い璧を完うして趙に還った故事を暗
用したのである。) 楊炯(中国初唐の詩人)
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【講評】 ミ スがなく手本の観察力が抜群、一席です。