みののくに せきのふぢかは たえずして
きみにつかへむ よろづよまでに
高野切は醍醐天皇の勅命により紀貫之が撰した古今集の
貫之自筆本といわれているが定かではない。
勅撰最初の和歌集であり、以来,歌人座右必携のものとして、
多くの転写が行われた。この書は、一部が高野山にあったことから
高野切と言われている。「切」とは断片の意味である。
その三種の書風によって第一種・第二種・第三種と分けられている。