「 小野道風 屏風土代 」




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碧峰迹を 遁 ( のが ) れて 松楹 ( しょうえい ) に臥し。 喧々 ( けんけん ) 世上の栄を謝遺す。

龍尾旧行 応 ( まさ ) に夢を断つべし。鶴頭新召情を驚かさず。

商山月落ちて秋の鬚白し。 ( えい ) 水波揚がって左の耳清し。

唯池魚の呼びて後に至る有り。各次第に隨いて自ら名を知る。