「 石鼓文 ( せっこぶん ) 」




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高さ、直径とも六〇〜七〇センチ、胴中の膨らんだ十個の石で、

その周囲に狩猟にかかわる文章が刻されている。

その年代については異説が多いが、

今日では戦国時代秦の中期 ( 前五〜四世紀 ) 、

すなわち統一以前の秦の文字という見方が強い。

この石鼓は初唐七世紀に、田野の中から発見された。

石質堅重、文字は元来七百字以上あったはずだが、

発見当初より損傷が激しく、その後も摩滅が進み、

今は二七二字を残すのみとなっている。

現在は北京故宮博物館に展示されている。