「 趙孟 玄妙観重修三門記 」




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趙孟 (ちょうもうふ・1254〜1322)


南宋の皇族の出であり官僚であった。26才の時、南宋は元に滅亡させられた。

しかし、元の世祖フビライによってその能力を高く評価され、元朝の高官として一生を送る。

その生涯は、周りからは警戒の目で見られ、苦汁の生活を送ったといわれる。

書においても、元という蒙古人の支配下では、中国伝統文化は価値あるものと認識されず、

趙孟は王羲之・王献之を頂点とする晋唐の書を次代に伝えることを人生の目的とした。

その書は、のびやかで気品に溢れ伝統を守り復興した人物である。


玄妙観重修三門記

玄妙観の三門を立て直した由来を記した碑の原稿 五十歳前後の書