「 儲光羲作 長安道 」




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西行 (さいこう) 一千里 瞑色 ( めいしょく ) 寒樹に生ず

暗に歌吹(かすい)の声を聞く 知る是れ長安の路。


西に旅すること一千里

さむざむとした樹木のあたりに夕ぐれのけはいがたゞよい始めた。

そのうちにどこからともなく歌声や楽器の音がにぎやかに聞こえてきた。

ああこれは都の長安の路なのだ。