「涼声竹を渡り…」 鍵山桃径
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涼声竹を渡り風雨の如く…
涼声竹を渡り風雨の如 ( ごと ) く、
砕影 ( さいえい ) 窓を揺 ( うごか ) して月松に在 ( あ ) り。
竹を吹きくる風は雨かとも思われて涼しく、松に懸る月は窓をてらし松影とともに砕け動くのである。