名も知らぬ遠きし末(ま)よ里(り) 流連(れ)寄る椰子の實一徒(つ) 故郷の岸を離連(れ)亭(て) 汝(なれ)八(は)そも波耳(に)幾月(いくつき) 奮(もと)の樹盤(は)生ひや茂連(れ)る 枝八(は)な保(ほ)影乎(を)耶(や)奈(な)勢(せ)流(る) わ連(れ)もま多(た)渚乎(を)枕 孤身(ひとりみ)の浮寝の旅ぞ